太陽光発電のバッテリーの役割とは?併用するメリットや注意点
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太陽光発電のバッテリーの役割とは?併用するメリットや注意点
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太陽光発電のバッテリーの役割とは?併用するメリットや注意点

太陽光発電は光熱費の削減や売電による副収入を得られるメリットがあり、暮らしにゆとりを与えてくれます。単独でも役に立つ太陽光発電ですが、さらに活用したいとお考えの方もいるのではないでしょうか。

 

そこでこの記事では、太陽光発電のバッテリーの特徴や役割について紹介します。太陽光発電にバッテリーを組み合わせることで、いっそう効率的で有益なシステムとなることでしょう。

 

太陽光発電のバッテリーの特徴と役割

太陽光発電をより効率的に運用するために、バッテリーと併用する方が増えています。2つの設備を併用すると、電気を無駄なく使えるのでメリットはさらに大きくなるでしょう。まずは、太陽光発電のバッテリーの特徴と役割を解説します。

 

太陽光発電のバッテリーとは蓄電池のこと

太陽光発電と組み合わせるバッテリーは繰り返し充放電できる二次電池を指しており、蓄電池のことです。蓄電池はスマートフォンやノートパソコンといったさまざまな機器にも使用されていますが、太陽光発電用は容量が大きく家庭で使用する複数の電化製品に電気を供給できます。

 

機種によって設置方法や接続方法が異なるので、用途に合わせたものを選択することが大切です。

 

蓄電池の種類は主に5つ

蓄電池の種類は主に5つに分けられます。適性や使用可能なサイクルに違いがあるので、用途に合っているか特徴を確認しましょう。

 

・鉛蓄電池……150年以上使われ続けている最古の蓄電池で、寿命が長く動作の安定性が高いのが特徴です。

 

・リチウムイオン電池……家庭用の太陽光発電に使用する蓄電池として最も普及しています。小型化されているので取り回しが良く、充電サイクルも長めです。

 

・ニッケル水素電池……鉄道などの大型設備で使われています。充電サイクルが短いデメリットがあり、現在はリチウムイオン電池に取って代わられています。

 

・NAS蓄電池……メガワットクラスの電力を貯められる容量の大きさと鉛蓄電池に次いで寿命が長いことが特徴で、主に産業用として採用されています。

 

・全個体電池……トヨタ自動車が開発している次世代の電池です。車に搭載するために開発されており、今のところ太陽光発電用に使用する予定はありません。

 

蓄電池の寿命は15年程度

蓄電池は充電して何度も繰り返し使用できるのが特徴です。しかし、何度も使用していると容量は減少し、いずれ5割~7割程度まで低下します。種類により異なりますが、寿命は15年程度が一般的です。

 

安い蓄電池を買ってもスペックが低いと費用対効果が合わないので、値段だけで選ばないようにしましょう。

 

太陽光発電システムとバッテリーを併用するメリット

電気を作り出す太陽光発電と電気を貯めるバッテリーは親和性が高く、併用すると多くのメリットを得られます。家庭のライフスタイルに合わせて電気を有効利用できることから、併せて使うケースが多く見られるようになりました。ここでは、太陽光発電とバッテリーを併用するメリットを紹介します。

 

節電効果を得られる

太陽光発電は夜間、発電できません。バッテリーと併用する場合、日中に発電した電気をバッテリーに貯めておき、夜間に貯めておいた電気を使用します。その結果、夜間に電力会社から買う電力量が少なくなり、節電効果を得られます。

 

同時に、夜間の電気をバッテリーから供給し、電力をピークカットできます。ピークカットは契約の大きさを下げ、基本料金の節約効果が得られます。

 

非常時の電源確保に使える

電力を貯めておけば停電中でも電化製品を稼働できるので、非常時の電源を確保する目的でも役立ちます。日本では近年大規模停電を伴う災害が多く発生しており、復旧に時間がかかるケースも少なくありません。

 

長時間電力を使えない状況が続くと、環境によっては人命にかかわる事態が発生する可能性もあります。特に自宅で医療機器を使用している方やご高齢の方、小さな子どもがいる家庭では、スタンドアローンで電力を用意できる環境があれば大きな安心感を与えてくれるでしょう。

 

FIT制度終了後にも活用できる

FIT制度とは、太陽光発電を導入してから10年間は電力会社が余剰電力を固定価格で買取ってくれる制度です。FIT制度が終了すると売電価格が下がるので、売電のメリットは減少します。

 

バッテリーがあれば余剰電力を充電して自家消費できるので、下がった価格で売電するよりも大きなメリットを得ることが可能です。FIT制度が終了間近な家庭はバッテリーを導入するのに最適なタイミングと言えるでしょう。

 

太陽光発電システムとバッテリーを併用する際の注意点

太陽光発電はバッテリーと組み合わせることで活用方法が広がりますが、併用するにあたって注意点もあります。バッテリーのメリットとデメリットを把握して、計画的に運用できるようにしておきましょう。主な注意点を2つ紹介します。

 

購入費用がかかる

バッテリーを導入するためには、購入費用がかかります。販売価格は100万円~300万円ほどが相場となっており、気軽に導入できる価格帯ではありません。太陽光発電と一緒に導入するには負担が大きいと感じる方は多いでしょう。

 

地域によっては導入時に補助金が支給されるケースもあります。補助金の制度は自治体によって異なっているため、詳細は業者に相談するか、居住する地域の自治体に問い合わせてください。

 

設置スペースの確保が必要となる

電気料金の節約や災害対策のために本格的に運用するとなれば、設置型のバッテリーを導入する必要があります。設置型は、スペースの確保が必要です。エアコンの室外機2台ほどのスペースが必要になります。

 

バッテリーの設置場所には直射日光が当たらない、極端な高温や低温にならない、雨水が直接当たらず水はけが良いといった選定が必要です。住宅の環境によっては設置が困難なケースもあるかもしれません。

 

太陽光発電のバッテリーは自作できるのか

「バッテリーを購入する費用はないが何とかして導入したい」という方の中には、自作できないか検討中の方もいるでしょう。自作できれば購入するよりも安く導入できますが、実際に自作することは可能なのでしょうか。自作を始める前に、自作の注意点や費用の目安をチェックしましょう。

 

太陽光発電やバッテリーの自作は可能

太陽光発電やバッテリーは、自作もできます。自作する方法には、市販の製作キットを使う、自分で一から作る方法があります。

 

製作キットは必要な機器がそろっているため比較的気軽にチャレンジできますが、用意されたパーツを組み上げる方式なのでカスタマイズはできません。一から作る場合は自由に設計できますが、電気に関する専門知識がなければ製作はかなり難しいでしょう。

 

太陽光発電システムを自作するのにかかる費用の目安

自作の費用は、製作キットを使う場合、太陽光発電とバッテリーのセットで10万円程度が目安です。出力の大きいパネルを使う場合や枚数を増やす場合は、より多くの費用がかかるでしょう。

 

一から全て自作する場合は、設備の規模や使用するパーツによって費用は大きく異なります。構成によっては製作キットで作成よりも安くすることも可能です。費用をかければ用途に合わせてカスタマイズした設備も作成できる自由度の高さが、完全自作の魅力と言えるでしょう。

 

バッテリーを自作する際の注意点

バッテリーを自作する際は、組み立てに不備があると発火する恐れがあることや製作時に感電するなど危険が伴うこと、大容量のバッテリーは作れないといった点には注意が必要です。

 

リスクがあるだけではなく、冷蔵庫などの常時使用する電化製品には使えない、充電量が足りずに電化製品の使用が制限されることがあるなど使い勝手もよくありません。信頼性や能力の面で難があるので、自作するよりも購入した方が安心して運用できるでしょう。

 

太陽光発電に合ったバッテリーの選び方は?

バッテリーは機種によって用途の向き不向きがあるので、太陽光発電と併用する場合は太陽光発電に適した機種を選ぶ必要があります。ここでは、太陽光発電に合ったバッテリーの選び方を解説します。

 

他の電気システムとの連携ができるかで選ぶ

バッテリーには大きく分けて独立型と連携型があります。独立型は電力会社からの電気を家庭のコンセントやブレーカーから充電するタイプで、太陽光発電との併用は想定していません。

 

連携型は電力会社からの電気と太陽光発電設備で発電した電気のどちらも充電できます。したがって、太陽光発電と連携するには、連携型を選びましょう。中には充電・太陽光発電・EV(電気自動車)に対応したトライブリッドタイプもあります。バッテリーを選ぶときは、想定している用途とのシステム連携に対応しているか確認しましょう。

 

容量や寿命で選ぶ

バッテリーは機種ごとに蓄電できる容量が決まっています。大容量のものは多くの電気を供給できますが、価格も高くなるのが一般的です。小容量のものはたびたび充電しなくてはならず、利便性の面で難があります。

 

バッテリーは充電と放電を1サイクルとした寿命サイクル数が設定されており、寿命サイクル数を超えて運用すると次第に性能が低下していくのが特徴です。メーカーの保証期間も参考にして、どの程度の期間使用できるのか把握して選びましょう。

 

全負荷型か特定負荷型かを選ぶ

停電の備えとして使う場合、全負荷型と特定負荷型の違いもチェックしましょう。全負荷型は家屋全てに電力を供給するので、停電時でも普段通りに電化製品を使用できます。

 

特定負荷型はあらかじめ設定した電化製品のみに電力を供給するタイプです。停電したときに生活に必要な冷蔵庫などの機器へ電気を供給します。両タイプのそれぞれの特徴を把握した上で選びましょう。

 

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まとめ

太陽光発電のバッテリーとは蓄電池のことです。太陽光発電と蓄電池を併用すれば節電ができ、非常時の電源として役立ちます。卒FIT後に日中発電した余剰電力を夜間に使えることもメリットと言えるでしょう。

 

リベラルソリューションでは導入後のサポートを含む充実したアフターフォローを提供しています。導入をお考えの方は、ぜひリベラルソリューションへお声かけください。