日本の太陽光発電導入は世界トップクラス!導入成功に重要なポイントとは?
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日本の太陽光発電導入は世界トップクラス!導入成功に重要なポイントとは?
太陽光発電

日本の太陽光発電導入は世界トップクラス!導入成功に重要なポイントとは?

太陽光発電をはじめとした自然エネルギーは化石燃料や原子力に比べてクリーンで安全です。太陽光発電は世界各国で普及、導入が進んでいます。日本においても急速に導入量が増加しており、現在トップクラス、世界第3位です。日本ではどうして太陽光発電が普及してきたのか理由について知りたい方もいるのではないでしょうか。

 

そこでこの記事ではこれから太陽光発電の導入をお考えの方に導入のメリットや注意点、すでに導入して使っている方には今後の活用方法について紹介します。

 

日本での太陽光発電の導入量はどれくらい?

住宅の屋根に取り付けられた太陽光パネルをよく見かけます。またいろいろな企業がメガソーラー事業を展開しており、拡大しているように見受けられる太陽光発電です。ここでは、国内の太陽光発電が世界の中でどのような位置にあるのか、導入量や普及の経緯について見ていきます。

 

日本の太陽光発電導入量は世界3位

日本の太陽光発電導入量は世界第3位です。1位は中国で2位アメリカに続き日本、以下4位ドイツ、5位イタリアの順になっています。全世界の導入量が約5億1300万kW、日本は約5300万kWで世界の約11%です。

 

1位の中国は約10年前までは導入量ゼロでした。その後、政府が再生可能エネルギーを促進しており、急拡大しています。アメリカは太陽光発電の開発国です。カリフォルニア州では2020年以降新築住宅に太陽光パネルの設置を義務付けており今後も導入量増加が見込まれています。

 

日本での太陽光発電普及の経緯

日本における太陽光発電は1970年頃からスタートしていて、2000年頃までは導入量、生産とも世界一でした。

 

日本で太陽光発電の本格的な導入が始まったのは2009年11月の余剰電力買取制度の実施からです。この制度は太陽光発電の余剰電力を電力事業者が一定価格で買い取ることを義務付けたものでした。2012年には固定価格買取制度(FIT)に移行、その後導入量は右肩上がりで増加しています。

 

国内での自然エネルギーの割合

主な自然エネルギーには太陽光、水力、風力などがあります。日本国内の総発量に占める自然エネルギーの割合は2012年度頃までは約10%程度でした。しかしその後FITにより太陽光発電をはじめとした自然エネルギーの導入が拡大し2019年度には約19%に達しています。

 

なかでも太陽光発電は年々増加しており、2019年度は2010年度の19倍の発電量です。国内の総発電量の7.6%で水力発電7.7%とほぼ肩を並べています。

 

日本で太陽光発電の導入量が増加した理由

自然エネルギーの発電量は化石燃料や原子力なども含めた総発電量の2割に近づいていますが、増加の要因は太陽光発電の導入量が年々増えていることによると言えるでしょう。ここでは太陽光発電の導入量が増加した主な理由としてソーラーシステム普及促進融資制度と固定価格買取制度の2つを紹介します。

 

ソーラーシステム普及促進融資制度

中東産油国を巻き込んだ戦争により第一次オイルショックが経済を直撃する中、太陽光エネルギーに対する気運が高まりました。そして太陽光エネルギーの利用を推進するために1980年から1996年まで設けられた制度です。

 

住宅にソーラーシステムを設置するときの費用を低利融資する制度で当時の太陽電池のコストパフォーマンスが現在のものと比べてかなり低かったものの16年間に約27万件の融資があり、太陽光発電の促進に大きく寄与しました。

 

固定価格買取(FIT)制度

FITは自然エネルギーの普及と促進のために2012年に始まりました。太陽光などで発電した電力を電力会社に一定期間、国が決めた価格で買い取ることを義務付けたものです。

 

FITが始まる以前の2009年から家庭などの太陽光で発電して自家使用した後余った電気を電力会社が買取る余剰電力買取制度が始まっていました。さらに太陽光発電の普及促進を推進するための制度がFITです。

 

FITの固定価格は太陽光発電導入に要するコストや一定の私益も含めて決められています。

このFITにより太陽光発電の導入が拡大してきたと言えるでしょう。

 

太陽光発電導入でどんなメリットがある?

固定価格買取制度など、国からの後押しもあってわずか10年間で著しく導入量の増えている太陽光発電です。家庭で太陽光発電設備を導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは環境面と節約面にスポットを当てて見ていきましょう。

 

環境面でのメリット

太陽光発電は災害などで停電が発生したときにも日中は使える、二酸化炭素を排出しないので環境保全に貢献できるなど環境面で多くのメリットがあります。この頃は地球温暖化が影響しているのかもしれませんが大雨、台風などの災害が多くなっており、その都度停電が発生しています。

 

太陽光発電は温暖化対策に寄与できるだけでなく日中暑いときに停電してもエアコンが使える、テレビで情報を収集できる、携帯電話の充電ができるなど必要最低限の生活に役立つ設備です。さらに蓄電池を購入しておけば夜間でも電気を使えるので万全の備えになります。

 

節約面でのメリット

太陽光発電は売電収入が得られる、オール電化との相性がよく電気料金も削減できるなど節約の面でも多くのメリットがある設備です。日中太陽光で発電した電気を使ってその分電力会社から買う電気料金を減らすことができます。

 

蓄電池を併せて導入すれば発電した電気を蓄電池に充電しておいて夜に使うことが可能です。すると夜に使用する電気料金が少なくなるとともに1日の買う電気量を平準化できるので電気の基本料金も安くできます。

 

また日中発電した電気で余った分は電力会社に売ることができ、売った分の金額は電気料金の節約と同等です。

 

太陽光発電導入の注意点

太陽光発電は環境面や節約面で多くのメリットがありますが、導入に当たっては注意しておくべき点もいくつかあります。

 

発電量が一定ではなく、天気が雨や曇りの場合でもある程度は発電しますが全くできないことも想定しておいてください。もちろん夜間は発電しません。北向きに設置するのは非効率です。近くに高い建物、山、樹木などがあって太陽光を得られる時間が少なくならないことも確認しておきましょう。

 

導入時やメンテナンスの面でも以下の注意が必要です。

・設備の購入、設置などの初期費用がかかる

・屋根に設置する場合、住宅の耐荷重や耐震強度の確認

・台風などの自然災害で破損したときのための保険加入

・パワーコンディショナの交換費用がかかる

・メンテナンスを業者に依頼する場合メンテナンス費用がかかる

・所得税、住民税、固定資産税などの要否

・太陽光発電をやめた後の撤去費用

 

卒FIT以降の太陽光発電はどうなる?

国が決めた価格で電力を買い取ってくれる、その前身である余剰電力買取制度は2009年に始まりました。住宅用太陽光発電(10kW未満)の固定価格の買取期間は10年間です。したがって2019年から順次買取期間が満了になっています。

 

満了後はどうすればよいのでしょうか。ここでは固定価格での買取が終了した後の太陽光発電の活用方法を解説します。

 

卒FITとは?

卒FIT とはFITの固定価格での買取期間が満了することです。卒FIT後はそれまでの電力事業者が買い取りの契約を自動継続することもありますが、買取価格は大幅にダウンします。契約しないとFIT期間の業者が無償で引き取ることもありますので、売電している方はご自身の卒FITの時期をしっかり把握しておきましょう。

 

卒FIT後は少しでも高く買い取ってくれる事業者を探して契約し、売電を継続することもできます。

 

卒FIT後は「自家消費」がメインに

卒FIT後は新または旧の電力事業者と契約して売電を続けることもできます。しかし、契約後の売電価格はほとんどの事業者が10円/kWh未満です。これまでの売電価格に比べると20%から30%ぐらいにしかなりません。

 

日中の電気利用が多く発電した電気の大部分は自家使用で売電分は少しだけという家庭は今までの業者と売電を継続することも一つの選択肢かもしれません。

 

ほとんどの家庭では家族が揃う夜、18時から23時頃までの電気使用量が多いでしょう。しかし太陽光発電は日中しか発電しないので、売電価格が下がると収入減になってしまいます。

そのような家庭におすすめなのが蓄電池の導入です。これまで日中売電していた電気を蓄電池に充電しておいて夜に使うことで、電気料金を節約できます。

 

太陽光発電は信頼できる業者に依頼しよう

これから太陽光発電を導入する方、すでに導入して使っている方のどちらにとっても太陽光発電の用途は増えています。例えば蓄電池を併せて導入して発電した電気を全て自家使用するあるいは停電時の備えとして活用するなどいろいろな使い方があるでしょう。

 

また、卒FITを迎える方にとっては、売電中心だった太陽光発電の活用方法の再考が必要です。

 

正しい見積もりやシミュレーションが重要

これから太陽光発電を導入する場合や卒FITにともない活用方法を考え直す場合、用途別にすべての費用を網羅した正しい見積もりと将来長期間に及ぶシミュレーションが重要です。

 

太陽光パネルや太陽光発電設備の重要な部品であるパワーコンディショナなどには耐用年数があります。シミュレーションには設備の耐用年数や部品交換の時期だけでなく所得税や住民税なども含めなければなりません。

 

太陽光発電の新たな導入や活用方法の再考には正しい見積もりやシミュレーションができることと多くの実績があり安心してまかせることのできる業者を選びましょう。

 

メンテナンスや保証にも注目

導入後のメンテナンスサービスや保証の内容は業者により異なっています。太陽光発電設備は高額かつ長期間使用するものです。太陽光パネルは雨や風にさらされ鳥の糞などの汚れが付くと発電効率の低下につながります。

 

このようなことのないよう、パネル洗浄などのメンテナンスに対応している業者を選びましょう。また飛来物による破損や故障などのトラブル時にすぐに相談できることや保証の付いた業者であることも大切です。

 

安すぎる業者には注意!

太陽光発電は施行の品質が大切です。金額が安いというだけで業者を決めるのはおすすめできません。施行品質が悪くて導入後、故障したり予想していたほどの発電量を得られないなどがないことが重要です。これまでの施行実績や口コミも確認しましょう。

 

また、導入した業者が倒産したりするのも困ります。メンテナンスを別の業者に頼もうとしても断られたり、大きな費用を要求されたりするかもしれません。大手の業者に頼むのが安心ではないでしょうか。

 

まとめ

日本の太陽光発電導入量は中国、アメリカにつぐ世界第3位です。日本の発電量は世界の約11%を占めています。国内の総発電量の内、自然エネルギーが約19%で、なかでも太陽光の増加は著しいものです。

 

太陽光発電はクリーンで電気料金を削減できるなどのメリットがあります。長期間使うものですから、導入に当たっては費用と効果を確認して信頼できる業者に依頼しましょう。

 

リベラルソリューションは業界実績14年、高品質なカスタマーサポートを提供し、充実保証の業界大手です。太陽光発電に関することでしたらお気軽にご相談ください。