蓄電池の今後の値段はどうなる?導入の必要性も探ります
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蓄電池の今後の値段はどうなる?導入の必要性も探ります
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蓄電池の今後の値段はどうなる?導入の必要性も探ります

「家庭用蓄電池」が今注目されています。太陽光発電の固定買取制度が満了するいわゆる卒FITを迎えた家庭が出始め、家庭で電気を貯める必要性を感じる人が増えていることもあるでしょう。しかし、中には「電気を貯めておくもの」といった漠然としたイメージしか持っていない方もいるかもしれません。

 

再エネ賦課金により電気代が高くなっている今、エコや節電、そして蓄電池に関心がある方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、蓄電池の導入に向けて今後の動向の展望や、購入前に知っておくべきポイントをご紹介します。買い時を知ることで、蓄電池導入のメリットを多く享受できるようになるでしょう。

 

蓄電池の今後の価格予想は?

災害への危機意識や環境への意識の高まり、実際に購入する人も増えてきました。そこで気になるのは蓄電池の価格です。現在導入を考えている方の中には、どのタイミングで購入すべきか悩んでいる方もいるでしょう。蓄電池を取りまく環境の変化を見ながら、今後価格は高くなるのか、低くなるのかを予想してみます。

 

いまが底値ともいえる状況

卒FITを迎えた家庭が出てきたことや電気料金の上昇など、さまざまな背景があって家庭用蓄電池を導入する家庭が増えています。需要が増えると生産性が上がり価格が下落すると考えられますが、蓄電池の場合はこれに当てはまりません。

 

容量やタイプによって価格は大きく変わりますが、現在100万円~300万円ほどの蓄電池が多く導入されているといわれています。近年の価格相場は横ばいから一転緩やかな上昇傾向です。

 

蓄電池の価格が下がらないのはなぜか

蓄電池の価格が下がらないのは大きく2つの理由が挙げられます。ひとつは蓄電池の原材料の不足です。

 

正極材に使用されるコバルトはレアメタルと呼ばれる資源で、採掘は手掘りで行われており、大量消費に耐えられる生産量を出せません。また、多くの家庭用蓄電池で採用されているリチウムイオン電池に使う炭酸リチウムも、生産地が限られている上に生産性を上げられない製法で作られているため、爆発的な需要には対応が難しいと考えられています。

 

もうひとつの理由は蓄電池の世界的需要の増大です。世界の車市場では今、電気自動車(EV)ブームが訪れているといわれています。電気自動車には蓄電池が搭載されているため蓄電池の原材料の需要が増大しており、これらの不足が懸念される状況です。

 

こうした背景は家庭用蓄電池の価格にダイレクトに響きます。今後、見込みの薄い価格下落に期待するより、早めの導入で電気料金削減を図るほうがお得といえるかもしれません。

 

家庭用蓄電池の価格を決める要素とは?

家庭用蓄電池は、一般家庭にとって安い買い物とはいえないでしょう。いざ選ぶ時には何を基準に選べばよいか迷ってしまうかもしれません。ここでは家庭用蓄電池の価格の決め手となるものを紹介します。価格の違いの理由が見出せることで、選ぶ時の迷いも少なくなるでしょう。

 

蓄電容量のサイズ

電池内部に蓄えられる電気の量を表す単位は、「kWh」です。この単位のついた数値が大きければ電気をたくさん貯めることができ、長時間の利用が可能であることを示します。蓄電容量が大きければ大きいほど、価格も高くなるのが特徴です。

 

家庭用蓄電池の蓄電容量は5kWh~15kWhが多く見られます。容量が大きいほど、寿命も長くなる傾向です。

 

蓄電池の種類

家庭用蓄電池には、「全負荷型」と「特定負荷型」の2種類があります。特定負荷型は、停電時にあらかじめ選択しておいた回路のみ蓄電池から電力を使うタイプです。一方、全負荷型は家庭の全電力を蓄電池から賄える仕組みで、特定負荷型よりも容量が大きいものが多く、価格は高くなります。

 

また、最近では「ハイブリッド型」と「トライブリッド型」にも注目が集まっています。ハイブリッド型は、太陽光発電設備と蓄電池のパワーコンディショナを一体化させた蓄電池です。トライブリッド型は太陽光発電設備・蓄電池・電気自動車(EV)を、電気ロスを少なくして連携させるタイプで、ハイブリッド型よりも高額になります。

 

蓄電池を購入する必要性とは

日本では電気料金が年々上昇しています。また、再エネ賦課金の負担も上昇することが見込まれることから、家庭用蓄電池導入は注目の節約といえるでしょう。自然災害が多い日本では停電時の備えも必要です。今後も利用価値が高まる蓄電池が、家庭における問題にどのように貢献できるのかご紹介します。

 

太陽光発電で発電した電気を貯めておける

卒FITした家庭では蓄電池導入が増えると予想されます。蓄電池のみでも電力会社からの電気を蓄電することで節約効果がありますが、太陽光発電と併用すると、自家発電による余剰電力の蓄電が可能になり、電気の自給自足ができるからです。

 

太陽光発電は夜間発電できないため、発電量が消費電力に足りないときには電力会社から電気を購入しなければなりません。蓄電池があれば、太陽光発電で生まれた余剰電力を貯めておけるため、発電しない時間帯に消費して電気の購入を減らせます。

 

固定買取の期間が過ぎると売電価格は最大で1kWあたり40円程度下落します。こうなると、購入する電気料金は売電価格よりも高いことが大半です。卒FIT後は、太陽光発電の余剰電力は売電するよりも、発電しない時間帯の消費に回したほうがお得になります。

 

災害時や停電時にも利用できる

災害で停電してしまっても、すぐに復旧すれば自宅での生活にはそれほど支障ありません。しかし、近年は復旧までに数か月も時間がかかる大規模な自然災害が、頻繁に発生している傾向にあります。

 

災害時にも電気が使えれば、自宅でなんとか生活していけるでしょう。避難所に行く選択肢もありますが、周りを気にせずストレスなく過ごせること、感染症などの心配がないことなどは、災害時には大きなメリットです。そのため、災害時用に必要な電力を供給する設備として、家庭用蓄電池が注目されています。

 

長期的な停電に対応するには、太陽光発電と併用する必要があります。たとえ停電しても良い天候になれば、自家発電で必要な電気を新たに貯めることができるからです。

 

電気代の節約ができる

蓄電池を使うと電気代の節約が可能です。例えばオール電化を導入している家庭で、電気の夜間使用料が安くなるプランを契約した場合を考えます。安くなる夜間に電気会社から購入した電気を蓄電池に貯めておき、電気料金が高くなる昼の時間帯に蓄電池からの電気を使用すれば、電気代を節約できます。

 

太陽光発電があれば、電力を家庭に供給しつつ余った電力を蓄電に回せます。自家消費量を増やせば、より節約効果を高められるでしょう。

 

ピークシフトに貢献できる

冬や夏は冷房や暖房を使用する時間が重なり、短時間に多くの電力が消費される傾向にあります。その結果起こることは、電力会社の電気供給量不足です。この電力消費量のピーク時間を分散させるために、電力会社は消費量と時間帯の「ピークシフト」を要請しています。

 

7月~9月における1日の電力消費量のピークは午後1時~4時、年間でみる1日の電力消費量のピークは午後7時~9時です。蓄電池があれば、ピーク時間を避けて電力を蓄電し、ピーク時間に蓄電された電気を使用することで、ピークシフトに貢献できます。

 

蓄電池をお得に購入するための3つのポイント

蓄電池導入を検討する際は、よりお得にしたいと考えている方も多いでしょう。選び方のポイントが分かれば、いらない負担をなくして最適なものを購入できます。ここでは、お得に購入できる工夫を見ていきましょう。

 

家族構成に合ったものを選ぶ

家庭用蓄電池は、幅広い蓄電容量の製品がラインアップされています。4人家族の平均電気使用量は1日18.5kWh、最低限の生活ができる容量の目安は6.5kWhほどです。家庭での実際の電気使用量を確認してから、最適な容量を選ぶとよいでしょう。

 

蓄電池は容量によって価格に差が出ます。家庭の電力使用量に比べて容量が少なすぎると電気を購入しなければならない頻度が上がるでしょう。また、大きすぎる場合は初期費用負担の大きさに比べて、使いこなせない懸念もあります。家族構成に最適なものを選べばコストパフォーマンスが高くなるといえるでしょう。

 

容量が大きな蓄電池にする

蓄電池を値段で選ぶ場合は、「1kWhあたりの価格」を比べます。1kWhの価格を比べることで、どちらが割安か一目で分かるでしょう。この方法で比べると、実は容量が大きいほど1kWhあたりの単価は安くなることが確認できます。

 

現代社会は電気の消費量が多く、4人以上の家庭なら夜間に10kWhを超えることも起ります。この場合は、容量が大きな蓄電池を購入したほうがお得ともいえるでしょう。太陽光発電による発電量と使用量から余剰電力を算出し、災害時の備えとして、それよりも少し容量の大きい製品を選ぶのがおすすめです。

 

また、蓄電池は容量が大きいほうが寿命にかかわるサイクル数が減ることが多いため、寿命が長くなります。寿命が長くなれば買い替え時期を延ばせるため、結果お得になるでしょう。

 

補助金を利用する

自治体からの補助金があればぜひ活用しましょう。補助金額は規模や事業によって異なりますが、数十万円と少なくありません。都道府県、市区町村によって公募時期や申請条件など異なるので、それぞれのホームページを確認することから始めます。

 

補助金事業は予算の上限に達すると応募期間満了を待たずに募集を締め切ることがあるので注意しましょう。また、蓄電池や太陽光発電に関する補助金事業を実施していない自治体もあります。

 

補助金だけでも調べることが多く個人での申請はさらに大変です。そのときは蓄電池の販売業者へ相談するのもよいでしょう。

 

蓄電池を購入するならリベラルソリューションがおすすめ!

リベラルソリューションは、再生可能エネルギー分野の商品を幅広く取り扱い、全国展開している会社です。蓄電池以外にも太陽光発電システムやスマート家電まで多くの施工実績があります。

 

それぞれの家庭の状況にあった蓄電池を提案することはもちろん、蓄電池の初歩的な疑問から、希望の省エネ対策や補助金に関することまでトータルにサポート可能です。

 

蓄電池の購入をご検討なら、長きにわたり、家庭用省エネ対策サービスを総合的に提供してきたリベラルソリューションにお任せください。

 

まとめ

蓄電池は今後ますます注目を浴び、需要が増すと予想されます。蓄電池の種類や価格を決める要素、これからの値段の推移、導入のメリットなどを総合的に判断しながら検討しましょう。

 

決して安くはない買い物をするには、豊富な情報を精査して損をしないようにしなければなりません。しかし、把握すべき情報は非常に多岐にわたるため、1人で対応するのは難しいでしょう。

 

快適な省エネライフをはじめるなら、蓄電池の豊富な情報と多くのラインナップを用意しているリベラルソリューションに、ぜひご相談ください。徹底した社内教育で培われた知識と実績に基づく技術力で施工後も安心の省エネ生活をサポートします。