蓄電池の工事は誰でもできるわけじゃない!優良な施工会社の見極めポイント
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蓄電池の工事は誰でもできるわけじゃない!優良な施工会社の見極めポイント
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蓄電池の工事は誰でもできるわけじゃない!優良な施工会社の見極めポイント

蓄電池の導入は専門の販売・施工会社に依頼しますが、誰でもが工事を請け負えるわけではありません。適切な工事をするには、優良な販売・施工会社を選ぶことが重要です。しかし、見極める方法が分からず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

 

そこでこの記事では、蓄電池を導入する際の具体的な流れについて詳しく解説します。運転開始までの目安が分かると、スケジュールが管理しやすくなるでしょう。工事費用の内訳に加え、完了後のチェックポイントも紹介します。

 

蓄電池の工事をDIYでやるべきでない理由

家庭用というだけに蓄電池は誰でも設置できると考えている方もいるかもしれませんが、全てをDIYで賄うのは賢明といえません。蓄電池をはじめ、電気関係の工事をするには資格が必要です。

 

また、蓄電池メーカーが発行する施工IDを取得しなければ工事はできません。施工IDとは、蓄電池を取り扱う上で必要な知識や工事技術があると証明するものです。

 

DIYで設置した場合、故障時に保証が適用されない恐れがあります。修理費用が自費になるため、金銭的なリスクが大きいといえるでしょう。機器を安全に設置・使用するためにも、専門業者に依頼することをおすすめします。

 

蓄電池が使えるまでの工事の流れ

専門業者に依頼すると、現地調査や基礎工事を経て蓄電池が設置されます。複数の工程があるので、具体的な工事の流れを把握しましょう。周辺機器の設置やケーブル・配線の工事も重要な要素です。工事を5つのステップに分け、それぞれの内容について解説します。

 

【1】業者による現地調査と打ち合わせ

販売・施工会社が決まったら、担当者と現地調査や打ち合わせをします。蓄電池とパワコン(パワーコンディショナ)の設置場所や設置方法といった工事の具体的な内容を決めましょう。

 

・蓄電池やパワコンをどこに設置するか

・どのように設置するか(設置方法の決定)

・設置や配線に必要な材料は何か

・配線経路

・着工日と工事完了日の予定

・工事中、停電する時間帯

 

蓄電池の種類や工事に使う材料は、導入コストにも関わる要素です。業者の担当者とよく話し合って、不明な点をひとつずつ解消しましょう。

 

【2】設置場所に基礎(土台)を作る

コンクリート基礎、もしくは簡易基礎を作ります。ただし、蓄電池を屋内に設置する場合には必要ありません。暴風や雨が蓄電池に悪影響を与えないよう、住宅の犬走りを利用するケースもあります。打ち合わせの際に、どのように設置するのか確認すると安心です。

 

蓄電池はエアコンの室外機のイメージに近いものですが、実際にはより頑丈に固定すると考えたほうがよいでしょう。重量が大きいだけでなく、コンピュータが内蔵されているためです。

 

【3】本体の据え付けとパワコンなどの機器設置(交換)工事

蓄電池やパワコンを設置します。家庭用蓄電池の形状は主に以下の3つです。

 

・分離型蓄電池(ハイブリッド型パワコンに多い)

・パワコン内蔵蓄電池

・ポータブル蓄電池

 

蓄電池の種類によっては、既存のパワコンを撤去する必要があることに注意しましょう。本体を設置する際は、水平垂直を調整しながらアンカーボルトで固定します。家庭全体に電力を供給できる全負荷型蓄電池の場合、各部屋に電気を送るための「分電盤」の設置工事が必要です。

 

【4】ケーブルの配線と結線工事

蓄電池やパワコンを正常に動かすために配線工事をします。

 

・蓄電池に電気を蓄えるための配線工事

・蓄電池内の電気を各配線に送るための工事

・モニターを稼働させるための配線工事

・停電時、蓄電池から各部屋に電気を送るための配線工事

・既存の太陽光発電と蓄電池をつなぐ配線工事

 

太陽光発電システムをすでに導入しているなら、蓄電池とシステムをつなぐ配線工事も必要です。所要時間は配線の数や構造によって変わるので、目安時間を確認しておくとよいでしょう。

 

【5】設定と動作確認

モニターや蓄電池を操作しながら動作を確認します。細かい設定はメーカーや機器により異なりますが、以下のパターンを押さえておくとよいでしょう。

 

・経済優先モード:電気料金の節約を優先

・蓄電優先モード:停電に備え、蓄電を優先

・環境優先モード:環境に配慮し、夜間の放電を優先

・ピークカットモード:電力消費量が多い時間帯に放電

 

正常な稼働が確認できたら、蓄電池の工事は完了です。生活環境に合わせてモードを切り替えながら、節約や蓄電に役立てましょう。

 

着工から運転開始までにかかる日数

蓄電池の設置をスタートしてから運転開始までの期間は、天候や設置場所に左右されます。以下は、晴天時に2人~3人で作業した場合を想定した目安です。

 

・基礎工事(地盤形成・型枠・配筋・コンクリート打設):養生に2日~3日、作業に1日

・設置・配線工事から動作確認まで:1日

 

一方、簡易基礎工事で対応できるなら、数時間で終えるケースもあります。短いなら3日程度、工程が多ければ5日前後が目安といえるでしょう。

 

工事費用の内訳

基礎工事や配線工事など、それぞれの工程でかかる費用は販売・施工会社によって異なります。安ければよいものでもないので、信頼性を重視した上で業者を見極めることが大切です。ここでは、工事費用に含まれる内訳について詳しく解説します。

 

基礎工事費

蓄電池やパワコンを屋外に設置する際には基礎工事が必要です。基礎工事には、地盤を形成したりコンクリートをコテでならしたりといった作業が含まれます。具体的な作業内容は以下の通りです。

 

・地盤の形成

・型枠の加工・固める工事

・配筋工事

・生コンクリートの打設やならし作業

・型枠の解体作業

 

それぞれの作業の有無によってコストも変動します。目安となる価格は10万円程度ですが、場合によっては10万円以上を要することもあるでしょう。室内に設置できる場合は基礎工事が省けます。

 

設置・交換工事費

蓄電池やパワコンの設置や既存機器との交換にかかる費用は、アンカー固定の有無やパワコンの設置方法によって異なります。例えば、基礎にアンカーで固定する必要があったりパワコンを壁面に設置したりする場合、補強工事が必要です。

 

また、すでに設置している機器があるなら、交換するコストもかかるでしょう。設置方法によって費用が大きく変動する点を理解すると安心です。

 

配線工事費

配線工事の費用は、ケーブルの数だけでなく保護する材料や工事費用、分電盤の有無に左右されます。例えば、停電時に全ての部屋で電気を使いたい場合、分電盤から各部屋につながるような配線工事が必要です。

 

また、ケーブルを延長したり外的影響から守るために配線を隠したりといった工事が必要かもしれません。利用者の好みや必要性で変わる部分でもあるため、打ち合わせの際に詳細についてしっかりと話し合うことが大切です。

 

その他の諸経費

蓄電池やパワコンの設置費用以外に、機器の運搬費や事務所経費が上乗せされるケースもあります。また、すでに太陽光発電システムを運用していてパワコンを交換する場合、撤去や処分費用も必要です。

 

具体的な内訳は業者の規定によって異なるので、何にどのくらいの費用がかかるのかをしっかりと確認しましょう。他の費用と同様、見積書で確認できます。

 

本体の販売価格に基本工事費が含まれている場合も

販売店によっては本体価格に基本工事費が含まれている場合もあり、別途費用を支払わなくても設置できます。ただし、配線工事のような基本工事費に含まれない作業が発生すると、追加費用を請求されるかもしれません。

 

設置方法や既存機器の有無も伝えた上で、基本工事費と追加でかかる費用それぞれの内訳をチェックし、最終的にかかるコストを明確にしましょう。

 

工事が完了したらココをチェック!

蓄電池の工事が完了したら、不備や故障の有無をチェックします。状態によっては稼働できない恐れがあるため、なるべく早く確認しましょう。見積書との整合性をチェックし、余計な請求がないか確かめる作業も重要です。ここでは、工事完了後に確認したい項目を3つ紹介します。

 

本体とパワコンは頑丈に設置されているか

蓄電池やパワコンを屋外に設置した場合、水平垂直になっているかを確認しましょう。正しく設置していない状態で稼働すると、機能や効率に悪影響を与えるリスクがあります。

 

また、固定部品が緩んでいると、自然災害によって落下したり転倒したりといった結果につながるでしょう。停電になっても活用できない恐れがあるため、ぐらつきがないかどうかもチェックすると安心です。

 

ケーブルがしっかり固定されているか

機器や分電盤につながるケーブルがしっかり固定されているかどうかも確認しましょう。適切に固定していないと、台風や豪雨のとき、強風によってケーブル本体や接続部分に負荷がかかります。ケーブルが損傷すれば、送電や蓄電ができません。

 

また、直射日光による劣化にも注意が必要です。長期間日光に晒されると、ケーブル本体が劣化しやすくなります。劣化を防ぐために、モールやエフレックス管によって適切に保護されているかチェックしましょう。

 

見積書の内容と工事内容が合致しているか

見積書の内容と工事内容や材料が一致しているかどうかも確認が必要です。例えば、ケーブルの延長で余分な費用が発生したり、本来上乗せされない予定のコストが加わったりといったケースが考えられます。

 

販売会社と施工会社の認識が食い違っている場合もあるため、双方の契約内容をチェックしましょう。万が一、余分な費用を請求された場合、見積もりの再依頼や契約内容の見直しが必要です。

 

安心して頼める販売・施工会社の見極めポイント

信頼できる業者に依頼するには、事前のリサーチが重要です。施工実績や担当者の対応力といった複数の観点から入念に判断しましょう。疑問や不安に対する対応だけでなく、見積書や打ち合わせ内容も大切な要素です。安心して工事を依頼できるよう、販売・施工会社の選び方について解説します。

 

施工実績が豊富にある

多くの販売・施工会社は、公式サイトで実績が確認できます。実際の施工実績をリサーチし、内容や施工数をチェックしましょう。特に注目したいのは、家庭用蓄電池の施工実績です。

 

家庭用蓄電池の施工実績が豊富なら、資格や技術だけでなくクオリティの高さも期待できます。施工数が多ければ多いほど対応力も高くなるでしょう。

 

また、太陽光発電システムとの連携が図れるかも大きなポイントです。既設の設備がある場合は、多くのメーカーを取り扱っている業者を選びましょう。併せて太陽光発電関連の実績も確認しておくと安心です。

 

質問や相談に積極的に対応してくれる

初歩的な質問や工事に関する細かい要望にも、積極的に対応してくれる業者を選ぶとよいでしょう。

 

特に、初めて蓄電池を設置する方は分からないことがほとんどです。言葉を選びながら分かりやすく説明してくれる業者なら、契約内容に関して不明な点があっても質問しやすいといえるでしょう。運用中のトラブルや悩みも相談しやすいので、長期間安心して運用するには重要な要素です。

 

見積書の内容が分かりやすい

見積書に記載する項目は、業者の規定によってさまざまです。見積書は契約者も確認するので、分かりやすく書かれているかチェックしましょう。専門用語が並んだり補足の説明がなかったりすると、持ち帰って検討するときに判断しにくくなります。内容が複雑ならひとつずつ説明を求めましょう。

 

打ち合わせした内容を明確にする

現地調査後に打ち合わせした内容は、見積書や契約書に反映するのが一般的です。口約束は「言った」「言わない」というトラブルにつながる恐れがあります。特に、金額を左右する内容は後から確認できるよう書類に残して明確にしましょう。

 

最悪の場合、余分な金額を請求されるケースもあるので、打ち合わせ内容の可視化は最優先事項と考えましょう。

 

指定工事店なら安心して任せられる

指定工事店なら信頼して工事を任せられるでしょう。指定工事店とは、メーカーや販売会社が設けた資格や工事技術の基準をクリアした業者です。メンテナンスやアフターサービスも充実しており、保証を受けやすいというメリットがあります。

 

販売会社とは別の業者に工事を依頼した場合、「指定工事店ではない」「施工IDがない」といった理由で保証適用外となるかもしれません。いざというときの金銭的な負担を軽減するためにも、重要な判断基準といえるでしょう。

 

蓄電池工事は安心施工のリベラルソリューションで!

「蓄電池の導入を検討しているが、どこに相談すればよいか分からない」という方は、ぜひリベラルソリューションにお任せください。蓄電池の販売から導入、運用中のメンテナンスまで幅広いサービスをご提供しています。

 

充実の保証サービスを徹底しているため、導入後も安心のスマートライフを実現できるでしょう。すでに太陽光発電システムを導入しているなら、パワコンの寿命や導入後の運用計画を考慮した上で最適なプランをご提案します。

 

まとめ

蓄電池の設置工事を正しく行うには、業者選びだけでなく工事の流れや費用を把握することも大切です。打ち合わせから運用までトラブルがないよう、蓄電池の設置に関する知識を深めましょう。設置後は、蓄電池やパワコンの状態や見積書との整合性を確認すると安心です。

 

安心かつ安全な販売・施工会社を探している方は、ぜひ一度リベラルソリューションにご相談ください。不安や悩みを解消しながら、各家庭に合ったサポートをします。