「蓄電池は今後安くなる」は間違い?正しい知識で蓄電池導入を成功させよう
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「蓄電池は今後安くなる」は間違い?正しい知識で蓄電池導入を成功させよう
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「蓄電池は今後安くなる」は間違い?正しい知識で蓄電池導入を成功させよう

蓄電池の価格が下がっていると知って、導入を検討している方もいるのではないでしょうか。また、今後さらに安くなるのではないかと、購入時期について悩んでいる方もいるでしょう。蓄電池の購入で損をしないためには、価格の推移を見極めることが大切です。

 

そこでこの記事では、蓄電池が今後安くなるのかどうかについて解説します。蓄電池の今後の価格を把握すれば、適切な購入タイミングが分かるでしょう。

 

蓄電池は今後安くなるのか?

蓄電池の購入を検討しているのであれば、なるべくお得なタイミングで購入したいと考える方は多いでしょう。購入について悩むポイントのひとつは、蓄電池が今後さらに安くなるのではないかという点ではないでしょうか。ここでは、蓄電池の価格の推移について解説します。

 

蓄電池の価格推移

蓄電池の価格は下落傾向です。国は家庭用蓄電池の補助金を受けられる条件として目標価格を設定しており、目標価格が毎年下がったため蓄電池システム価格も連動して下がったという経緯があります。

 

耐用年数10年の家庭用蓄電池システムの目標価格は、2016年度が20万円/kWh、2017年度は15万円/kWh、2020年度は6万円/kWhです。以前は高価な印象が強かった蓄電池も、近年では手が届きやすい価格になりました。

 

 (参考:『更なる再エネ拡大を実現するためのエネルギー需給革新の推進~需給一体型モデルの活用~|資源エネルギー庁』/https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/saisei_kano/pdf/016_02_00.pdf)

 

リチウムイオン電池の需要は上昇している

これまで蓄電池の価格は下降傾向でしたが、蓄電池に使用するリチウムイオン電池の需要が増えたことで流れが変わりました。リチウムイオン電池はさまざまな家電で使用されており、今後はEV車の普及といった要因で、さらに需要が増える見込みです。

 

リチウムイオン電池の需要が拡大したことにより原価の上昇が考えられ、今後は蓄電池が安くなるとは言いにくい状況になりました。現在、蓄電池の価格は下がりきっているといえるでしょう。

 

「今」蓄電池を導入する必要性を考えよう

蓄電池を導入する理由として電気代の節約を挙げる方が多いかもしれませんが、非常時の備えも大事な役割のひとつです。近年の日本では大きな災害が増えて、被災した地域ではたびたび大規模な停電が発生しています。

 

蓄電池は電気を蓄えられるという性質上、停電時の備えとして効果的です。災害や停電はいつ発生するか分からないため、なるべく早く導入して備えることをおすすめします。

 

そもそも蓄電池とは?

最近話題になっているから気になっているものの、蓄電池が何に役立つのか分からないという方もいるかもしれません。蓄電池は大容量のバッテリーで、蓄えた電気を必要なタイミングで使用できるのがメリットです。ここでは、蓄電池の主な使い方とメリットについて解説します。

 

蓄電池を導入するメリット

蓄電池の導入で得られる主なメリットは、電気代を節約できることです。電力会社が提供する契約プランによっては、夜間の電気料金が安くなるものがあります。電気料金が安い夜間に蓄えた電気を昼間に利用することで、月々の電気代を抑えられるでしょう。

 

また、停電により電気の供給が途絶えても、蓄電池に蓄えた電気を使用できます。特に、夏や冬に冷暖房設備が使えないのは死活問題です。蓄電池は非常用バッテリーとして役立ちます。

 

太陽光発電と相性がいい

蓄電池があれば、太陽光発電によって得た電気を無駄なく有効活用できます。日中に発電した電気を蓄電池に蓄えて夜間に使用するというサイクルを確立すれば、電力会社から購入する電力量が減り、電気代の節約が可能です。

 

太陽光発電にはFIT期間満了後は売電価格が大きく下がるという問題がありますが、蓄電池と組み合わせれば余剰電力を自家消費に回せるため無駄がありません。

 

蓄電池の導入するための3つの費用

蓄電池の価格は以前よりも安くなっているとはいえ、導入するにはまとまった額の費用がかかります。料金が適正かどうかを判断するには、費用の内訳を知ることが大事です。ここでは、蓄電池の導入にかかる3つの費用の内訳とポイントについて解説します。

 

蓄電池本体の購入費用

蓄電池本体を購入するのにかかる費用です。蓄電池の価格は販売店によってさまざまで、同じ機種でも価格が大きく異なる場合があります。蓄電池の相場を確認するには、複数の販売店から見積もりを取ることが重要です。

 

また、本体以外にも周辺機器といった必要なパーツがあります。本体価格には周辺機器の価格が含まれているか、別売りの場合は周辺機器にどの程度の費用がかかるか注意しましょう。

 

設置・工事費用

蓄電池を家屋に設置する際にかかる費用です。一般的に、蓄電池の種類に応じて料金が決まりますが、追加の部材や工事に費用がかかる場合もあります。例えば、基礎工事や太陽光発電システムと連携する工事が必要なケースもあるため、見積もりをしっかりと確認することが大切です。

 

蓄電池を購入する販売店を選ぶ際には設置・工事費用だけでなく、メーカー公認のライセンスを取得しているか、実績があるかといった点を重視しましょう。

 

電気工事費用

蓄電池の配線をつなぐ電気工事の費用です。具体的には、パワーコンディショナや配電盤と配線をつなぎ、システムとして連動させる工事を行います。

 

基本的には設備・工事費用に含まれる場合が多いものの、まれに販売店の都合で別の工事会社に依頼する場合があります。見積もりを確認して、電気工事が一緒に行われるかどうか、別の会社が施工する場合は料金をどちらに支払えばよいのかを把握する必要があるでしょう。

 

蓄電池の価格はどうやって決まるの?

蓄電池にはさまざまな種類があり、価格にも幅があります。蓄電池の価格はどのような要素で決まるのでしょうか。ここでは、蓄電池の価格が変動するポイントを紹介します。併せて、太陽光発電と組み合わせて使う際の注意点も確認しましょう。

 

蓄電池の容量

蓄電池は機種ごとに電気を蓄えられる容量が決まっており、容量に応じて価格が変動します。容量が大きければ蓄えられる電力量も増えて長時間家電を稼働させられますが、その分、費用がかかるのが一般的です。

 

蓄電池の使い方や必要な電力量を考慮して、予算に合わせた機種を検討しましょう。目的もなく容量の大きい機種を選んでも、使いこなせずに無駄な出費になる恐れがあります。ただし、容量が小さ過ぎると、必要なときに電気が使えないという事態が考えられるため注意が必要です。

 

蓄電池の種類

蓄電池にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。例えば、「系統接続型(定置型)」は電力会社が供給する電気や太陽光発電による電気を充電できること、「コンセント接続型(ポータブル型)」はコンセントに差すだけで手軽に使用できることがメリットです。

 

一方、系統接続型は設置場所から動かせない、コンセント接続型は容量が少ないといったデメリットもあります。価格だけでなく環境や用途を考慮して選ぶことが大切です。

 

太陽光発電と併用する場合の注意点

太陽光発電と併用する蓄電池は、「全負荷型」と「特定負荷型」の2種類から選べます。全負荷型は家屋全体に電力を供給するタイプで、停電中でもほぼ普段通りの生活が可能です。ただし、普段と同じように電気を使用すると、消費が激しい点に注意しましょう。

 

特定負荷型は指定した一部のエリアのみに電力を供給するタイプで、冷蔵庫やテレビといった最低限の家電を長時間維持するのに向いています。ただし、カバーできる範囲が狭いため、普段通りの生活ができずに不便を強いられるのがデメリットです。

 

失敗しない!蓄電池の販売店選びのコツ

蓄電池を導入する際に最も気を付けたいのが販売店選びです。蓄電池は購入して終わりではありません。設置してから何年も付き合い続けるため、アフターフォローを任せられる信頼できるお店を選ぶことが大切です。ここでは、販売店選びを失敗しない3つのコツを紹介します。

 

安さだけで選ぶのは危険!

蓄電池を購入するときは、少しでも安い販売店を選んで費用を節約したいという方も多いでしょう。しかし、安さだけを基準に販売店を選ぶのはおすすめしません。

 

蓄電池を取り扱っている販売店は数多くありますが、中には、価格が安くても保証がないお店も存在します。他にも、工事品質が悪いことが原因で設置後にトラブルになることもあるため注意が必要です。販売店は安さではなく品質で選びましょう。

 

保証内容が充実しているか?

蓄電池には、機器保証や災害保証、工事保証といった保証があります。保証内容を確認して、保証が充実している販売店を選びましょう。

 

ただし、機器保証が付いていても適用されない場合があります。例えば、蓄電池は屋外に設置することが多いため、台風のような自然災害が原因で故障した場合は機器保証の対象外になることがほとんどです。このようなケースに対応できる保証を用意している販売店であれば、故障しても費用を負担せずに修理ができます。

 

工事品質が高いか?

蓄電池は長期の運用を想定しているため、設置工事の品質が重要です。工事の質が悪いと機器への負担が大きく、故障や不具合の原因になる恐れがあります。

 

販売店の工事品質を知るには、過去の工事実績を確認し、口コミやインターネットで評価をチェックするのが効果的です。他にも、施工担当者が工事の資格を持っているか、メーカー公認のライセンスを所有しているかを確認しましょう。

 

まとめ

蓄電池の価格は下落傾向でしたが、リチウムイオン電池の需要が増えているため、現在は価格が下がりきった状態です。蓄電池の導入を検討している方は今が買い時といえるでしょう。特に太陽光発電を設置していて卒FITを迎えている方は、早めに導入するほど経済効果が大きくなります。

 

リベラルソリューションは、販売や設置だけでなく、メンテナンスや故障にも丁寧に対応しているのが特長です。初めて蓄電池を導入する方にも安心して任せていただけるように、導入後のサポートを含めた万全のアフターフォローをご提供しています。

 

安心して長く付き合えるパートナーをお探しの際は、ぜひリベラルソリューションをご利用ください。