太陽光発電の課題とは?現状や今後を徹底解説!
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太陽光発電の課題とは?現状や今後を徹底解説!
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太陽光発電の課題とは?現状や今後を徹底解説!

太陽光発電は地球に優しいクリーンエネルギーのひとつで、環境保護に役立つ次世代のエネルギー源として注目されています。しかし、太陽光発電にはいくつか課題があるため、導入前に押さえておくことが大切です。

 

太陽光発電は日本や世界で導入が進んでいます。今後技術の発展が期待されており、取り巻く環境や今後の推移などを知りたい方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、導入にあたって想定される課題や将来の見込みをご紹介します。

 

太陽光発電の現状の課題

太陽光発電の課題を大きく分けると、「導入コスト」「管理コスト」「技術面」の3つです。太陽光発電を導入するときには、これらの課題をひとつずつ確認する必要があります。

 

それぞれの課題について詳しく解説しますので、導入前にチェックしましょう。課題をきちんと理解した上で、太陽光発電を導入するメリットがあるか判断することをおすすめします。

 

導入コストの問題

新規で太陽光発電を導入するときにはパネルを購入して設置するためのコストが必要です。設置するのに必要な基礎や架台を設置するためにもコストがかかります。大規模な太陽光発電を設置するケースでは、土地を取得して造成するコストや送電網と接続するコストも必要です。

 

2014年以降は導入コスト面で大きな改善は見られません。さらに導入を進めるには、コスト面を改善して設置しやすくする必要があるでしょう。ただし、発電効率は良くなってきており、機種によってはコストパフォーマンスが良くなっています。このような太陽光発電設備なら実質的なコスト改善とみることもできます。

 

管理コストの問題

太陽光発電は、設置した後も管理・運用するために継続的にコストがかかります。発電した電力を変換するパワーコンディショナにも寿命があり、おおむね20年に1回交換が必要です。交換には20万円程度かかるので、一時的に負担が増えます。

 

今後はパワーコンディショナの交換費用を低減し、同時に長寿命化する必要があるでしょう。パワーコンディショナの交換をはじめとして、管理コスト面の課題を改善できればより太陽光発電を導入しやすくなります。

 

現状で導入する際には、耐久性が良く長寿命の設備を導入することと、アフターサービスの良い業者を選ぶことがベストな対応策ではないでしょうか。

 

技術面の問題

太陽から受けた光エネルギーを電力に変換する性質上、発電量が天候に左右されます。電力会社は、太陽光発電の出力が変動しても問題ないようにバックアップ電源を用意しなければなりません。これによって発電コストが増加します。

 

一方で発電量が増えて供給過剰になれば、電力会社が出力抑制を行わなければなりません。出力抑制が頻発すればメガソーラー導入の妨げになるでしょう。太陽光発電を安定した電源として活用するには、技術面の課題を解決する必要があります。

 

この課題は、社会全体ですでに取り組んでいる課題です。家庭では蓄電池を導入することで天候不良や夜間で太陽光発電から電気を供給できないときは蓄電池から供給し電力を平準化できます。

 

太陽光発電システムの導入状況は?

太陽光発電は、クリーンなエネルギーとして世界的にも導入量が増えている状況です。そこで、日本国内と世界規模のそれぞれで太陽光発電の導入状況がどのようになっているのかみていきましょう。

 

太陽光発電は主なクリーンエネルギーとして世界的に注目され、各国で推進されています。

 

日本国内の導入状況

太陽光発電協会によると、日本国内における2014年~2019年の住宅用太陽光発電導入件数は、13万件~20万件で推移しています。2014年以降はそれ以前に比べて新規導入が少なくなっている状況です。日本で太陽光発電の導入が広まった理由は、2012年に固定価格買取制度(FIT)がスタートしたことによるものです。

 

今後の導入見込量は、最大で2030年に住宅用と非住宅用等を合計して9,700万kW、2050年には2億4,780万kWと予想されています。発電電力量の見込みは、2030年時点で1,058億kWh、2050年時点で2,605億kWhです。

 

地球環境保護の観点から再生可能エネルギーへの注目が高まっており、今後も太陽光発電の導入が進むと予想されています。

 

世界規模で見る導入状況

国際エネルギー機関の発表によると、太陽光発電の導入は世界的に好調です。2019年時点での累積導入量が多い国は、中国(204.7GW)・アメリカ(75.9GW)・日本(63GW)・ドイツ(49.2GW)・インド(42.8GW)で、先進国から新興国まで幅広く導入が進んでいます。

 

2019年の新規導入量をチェックするとベトナムやウクライナなどもトップ10にランクインしており、これまで導入が進んでいなかった国でもしだいに普及しているようです。環境保護意識の高まりとともに、世界規模でも太陽光発電の導入が進んでいます。今後は、遅れていた地域でも導入が進んでくるでしょう。

 

太陽光発電の今後はどうなる?

これから導入しようと考えている方は、今後の推移が気になるのではないでしょうか。将来性の見通しを立てるときは、技術面の進歩や制度の変更などのさまざまなポイントを考慮しなければなりません。

 

ここからは、太陽光発電の今後を考えるときにチェックしたい4つのポイントを解説します。太陽光発電の導入をご検討中の方は事前に一通りチェックしましょう。

 

蓄電池との併用が必要となる

太陽光発電は夜間や悪天候時に発電できないため、蓄電池との併用が必要です。蓄電池を併設すれば発電した電気を蓄電でき、発電できないときでもあらかじめ蓄電した電気を使用できます。

 

太陽光発電と蓄電池を併用することで、停電時や災害時でも継続的に電気を供給できるのがメリットです。停電が長引くケースでも、日中に発電した電気を貯めて夜間に利用することで長期間、最低限の電気を使用できます。蓄電池は太陽光発電の足りないところを補う有効な設備です。

 

技術的な進歩が期待できる

太陽光発電の技術は日進月歩で、今後も技術の発展に期待できるでしょう。モジュール変換効率は年々上昇しており、高効率なパワーコンディショナも販売されています。

 

2021年1月時点で販売されている製品をチェックすると、モジュール変換効率は約20%です。パワーコンディショナの変換効率は96.5%程度の製品も販売されています。

 

今後も技術面の進歩が見込まれ、さらに発電効率が向上するでしょう。発電効率の向上はコストの低減につながり、同じ面積のモジュールを設置した場合に発電できる電力量も増加します。

 

ZEH支援事業が進んでいる

ZEHとは、省エネ化と再生可能エネルギーの導入を行って1次エネルギー消費量の収支をゼロにする住宅です。経済産業省・国土交通省・環境省が連携してZEH支援事業を実施しているのも太陽光発電の普及を後押ししています。

 

ZEHにはHEMSが設置されているため、住宅内のエネルギー使用量のモニタリングや設備の自動制御も可能です。電気の使用状況が見えるようになり、節電や料金の安い時間帯に洗濯機を動かしたりできるようになります。

 

FIT制度からFIP制度に移行する

2012年からはFIT制度により、太陽光発電によって発電した電気を一定期間固定価格で電力会社が買い取ります。2020年に「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(再エネ特措法)」が改正され、FIT制度はFIP制度に移行することになりました。

 

FIP制度による買取価格は、市場価格にプレミアムを上乗せして買取価格を設定します。買取価格が市場価格に連動するため、価格が高いときに売電すれば収益を拡大できるのがメリットです。FIP制度開始後は蓄電池を活用し、市場価格の変動をチェックしつつ売電すると収入増になるでしょう。

 

これから太陽光発電を導入してもお得になるのか

これから太陽光発電を導入するなら、経済面のメリットも見逃せません。今から導入してもお得になるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

 

ここからは、太陽光発電がどのような経済面のメリットをもたらすのか解説します。メリットをよく考えて導入するか判断しましょう。

 

地域活用要件を満たしていれば売電できる

10kW以上50kW未満の太陽光発電を設置する場合、地域活用要件として定められている条件を満たせば売電できます。地域活用要件の条件は以下の通りです。

 

・自家消費率が30%以上

・停電時の自立運転機能を搭載している

 

近年、売電価格は下落傾向にあります。しかし、発電した電気を自家消費すれば電力会社から購入する電力量を減らせます。自家消費目的でも経済効果が大きいので、これからでも導入するメリットは大いにあるでしょう。

 

電気料金の値上げ対策ができる

電気料金はさまざまな原因によって変化します。原子力発電所が停止したり、火力発電用の燃料価格が上昇したりすることで値上げすることもあるでしょう。

 

太陽光発電を設置して宅内で消費する電気を賄えば、電気料金の値上げを気にすることもなく、実際にはその分お得になっています。これから導入する方でも、電気料金の削減による経済効果を享受できるでしょう。将来的な値上げ対策としても有用です。

 

補助金を利用できる可能性はある

都道府県や区市町村など、地方公共団体によっては太陽光発電に対する補助金制度を実施しています。補助金制度を活用すれば、導入時の費用負担を軽減できるでしょう。

 

導入時のコストを軽減したい方は、事前に取扱い業者や設置場所の地方公共団体に問い合わせることをおすすめします。どこの都道府県・区市町村でも補助金制度を創設しているわけではなく、受けられないこともあるので注意が必要です。

 

太陽光発電システムの導入でお悩みならリベラルへご相談を!

新たに太陽光発電を導入するときは、電力使用量やライフスタイルなど、ひとりひとりのニーズに合った設備を選ぶ必要があります。選ぶ際にはシステムの機能や容量、電気料金の計算など専門的知識と煩雑な作業が必要なので、信頼できる業者に相談しましょう。

 

リベラルソリューションでは、太陽光発電や蓄電池の導入、スマート電化などをセットで取り扱っています。状況に合わせて最適な設備を提案しますので、ぜひ一度ご相談ください。設置後の保証も充実しており、最大でモジュール20年、機器10年の長期保証が付帯しています。

 

オール電化と太陽光発電の組み合わせなども対応しているので、オール電化住宅を所有している方もぜひリベラルソリューションにご相談ください。

 

まとめ

太陽光発電にはコスト面や技術面の課題があり、悪天候時や夜間には発電できないデメリットもあります。しかし、導入しやすいクリーンエネルギーとして世界的に注目を集めており、多くの国で導入が進んでいるのも事実です。

 

これから太陽光発電を導入する方は、自宅の状況に合わせて最適な設備を選ばなければなりません。導入してから後悔しないためにも、事前に信頼できる業者に相談しましょう。リベラルソリューションでは、導入からアフターサポートまでをトータルでサポートしています。安心して太陽光発電を利用したい方は、ぜひ一度リベラルソリューションにご相談ください。